永代供養墓 万灯会 皇寿観音 安永山 楽法寺

楽法寺の歴史

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楽法寺の歴史

加西西国霊場第一番札所になっています當山楽法寺は、
戦国の武将赤松氏と何らかの関わりがあったと伝えられています。
赤松氏は戦国時代にかけて播磨地方に強い勢力を持ち、小谷城を始め各地に城を築いています。

赤松氏の王子為重卿(ためしげきょう)の手により最初は現加西市大内町に建堂されます。
最初の寺名は赤松山浄正寺と呼ばれ、為重卿が病に倒れた際、安置していた清水観音を信仰して治まったことから、別名清水寺とも呼ばれていました。

その後善称寺と寺名が変わっていきましたが、戦乱などで衰退していきます。
そして、承応元年(1652 年)今から約350 年前に現在のこの地に移築し、本尊釈迦牟尼仏を安置し、姫路景福寺第十四世然室尖廓大和尚を招き、天台宗から曹洞宗に改めて楽法寺と称し今日に至っています。

旧本堂は正徳3 年(1713)江戸幕府の第7 代将軍徳川家継(とくがわいえつぐ)の時代に建立され、平成12年までの約300 年の間、時代を見据えていきました。

旧本堂 正徳3 年建立

旧山門は当寺が承応元年(1652 年)に大内町から現在のこの地に移転した際に建立されました。
戦国時代(赤松山浄正寺時代)小谷城の城門として使われていたものと伝えられており、今から約500 年前の建物と推定されます。
しかし、近年門を支える柱の腐敗破損が著しく、地震や大型台風で倒壊する危険性も指摘され、平成23 年に解体されました。

旧山門 伝小谷城門

旧山門の左右の丸柱2本から2 体の観音像を作製し、寺宝( 当寺の宝物) として本堂内に安置しています。歴史の重みを受け継いだ木目の美しいケヤキ材観音様です。

旧山門 聖観世音菩薩像

旧鐘楼堂は、享和3 年(1803 年)江戸幕府の第11 代将軍徳川家斉(とくがわいえなり)の時代に建立され、当山第10 世天龍大和尚代の明治26 年(1893 年)に改修、以後各家ご先祖様の時刻を告げる役割を果たし、現在は除夜を告げる鐘として親しまれていましたが、屋根部分の腐敗が著しく4本柱を残し、屋根の部分が修復されました。

旧鐘楼堂 享和3年建立

本堂並びに山門・鐘楼堂

現在の本堂は平成12年に建立され、
約300 年ぶりに新しく建て変わりました。
楽法寺にゆかりの深い大本山永平寺貫首宮崎奕保大禅師猊下をお迎えして落慶法要が行われました。

柱はケヤキ材、瓦は三州瓦が使われ、
軒下には海老虹梁が四本はめられており、
雄大で且つ美しい本堂です。

本堂 平成12年建立

現在の山門は平成24年に建立され、旧山門の歴史の重
みを受け継いだ荘厳な山門です。
この度、平成24年4月28日に盛大に落慶法要が執り行われました。
新しい山門は幅6メートル、奥行き7メートル、高さ8.5メートルで旧山門より一回り大きく、総檜造りで升組が多く使用
されています。

山門 平成24年建立

現在の鐘楼堂は旧鐘楼堂の4本柱を残し、屋根の部分を修復されました。
新しい鐘楼堂の土台の石積みは、現在では珍しい亀の甲羅の模様に見える亀甲積み(きっこうずみ)の工法がとられています。
新たに時を知らせる鐘として・除夜を告げる鐘として鳴り響きます。

鐘楼堂 平成24年修復

参道周辺並びに境内

山門鐘楼堂建立に伴い、それに通じる参道も新しく生ま
れ変わりました。
新しい参道・石階段にはすべて御影石を使用し、傾斜を緩やかにし、階段の左右手すりには四角柱石が埋め込まれて、参道両脇には石灯籠が置かれています。

参道階段 平成24年完成

山門横参道(桜並木がある参道)には同じく四角柱石が埋め込まれており、更に側道にはお釈迦様が説法をして歩いた足跡を表した石、仏足石が安置されています。

仏足石といいますのは、お釈迦様入滅後、仏像が出来るまでの間、足跡を石に刻んで釈迦に接するが如く礼拝したもので、足の中央に千輻輪相(せんぷくりんそう)といって車輪状の文様や、双魚紋(そうぎょもん)、金剛杵(こんごうしょう)等が刻まれており、法(教え)の輪がとどまることなく未来永劫に傳わることを意味しているそうです。

境内は白砂を敷き詰め、旧本堂や旧山門に使用されていた鬼瓦を各所に点在し、大海をイメージした「枯山水」の庭です。

山門横には釈迦堂が安置されており、花まつりでは水供養が行われ、髪を納める場所として信仰を深めています。

永代供養墓「慈愛」

少子化による子孫への継承が危うい状況や個人の価値観の多様化が進む現代の声に耳をを傾け、次世代型墓地として永代供養墓「慈愛(じあい)」を建立いたしました。
永代供養墓「慈愛(じあい)」の特色は、御影石のみを使用し、組み合わせて建てていく工法で、地震にも強く、風化もしない半永久的な構造で、全国でも類のない建造物となります。宗教・宗派を問わず誰もが安心して入れるお墓です。

平成20年 7月建立

皇寿観音

平成5年、禅堂裏に
総丈6メートルの石仏観音像と庭園を造成。
大本山永平寺貫首奕保大禅師猊下をお迎えして
落慶法要が行われました。
名称を皇寿観世音菩薩(こうじゅかんぜおんぼさつ)とし、長寿の観音様として親しまれています。
庭園の名称は蒼悟苑(そうごえん)とし、鳳凰が舞い降りる安らぎの世界をイメージしています。

毎月18日に観音講が行われ、12月15日には、長寿、ぼけ封じ、厄除けなどの祈祷法要が盛大に行われています。

万灯会

平成19年度より、新たに本堂内に約500個のローソクと境内に約300個のあんどんが並び、
秋彼岸万灯会の法要が行われています。

縁日、子供献灯が行われ約500人を超える参拝客で
にぎわいます。
毎年行なわれ、宗教、宗派を超えた地域参加型の
イベント法要として、新たな歴史を刻みます。

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